
特に厳しそうなのが利益。3Qで約116百万の営業利益を、予想達成のためには411百万円まで引き上げなくてはいけません。グラフにするとこんな感じ。

私の個人的な予想としては、売上利益ともに下振れすると思うのですが、特に下方修正のIRは出ていません。理由として私が思いつくのは3つ。
ひとつめ。実はマジで今のところ計画通りで、4Qに上記のグラフのような驚異的な数字を達成する見込みがある。次に、 社長が交代したタイミングでもあり、今下方修正を出すことは前社長の責任と取られる恐れがある。親会社の社長となる田中社長としては避けたいところでしょうか。もうひとつは、私の知識が正しければ、下方修正が義務付けられているのは売上10%以上、利益30%以上の誤差が予想される場合。フルスピードに当てはめると、売上11250百万円、営業利益525百万円で出さないことも可能。売上は確実にOK、利益も何とかそれ以上にすれば、修正することなく決算を迎えることができます。利益に関しては若干ルールが緩いようにも思えますが、来期の予算を良く描くことで、着地の下振れによる株主の不満をカバーするのかもしれませんね。
ただこの状態で、来期予想を中期経営計画通り達成するのは相当難しいでしょう。もともとM&Aが想定された予算だと思いますが、今のところ買収の発表は特にありません。今期、来期前半までにM&Aが実現できるかが大きな鍵のように思います。