フルスピード第三四半期決算発表

fs フルスピードの決算が発表されていたので早速レビューを。業績サマリですが、売上8690百万円(前期比4.9%増)営業利益339百万円(前期比21.4%減)。通期の業績予想、売上10.6%増の12500百万円、営業利益24.3%増の750百万円に対して考えると、なかなか厳しい決算内容だったように見えます。(数字は決算短信を元に算出していますが、間違いがあったらすみません。)

特に厳しそうなのが利益。3Qで約116百万の営業利益を、予想達成のためには411百万円まで引き上げなくてはいけません。グラフにするとこんな感じ。img 売上も、3Qが約2931百万円に対し、4Qで必要な売上は3810百万円。ただし、4Qは企業の決算が集中する3月を含む期となるため、広告代理店の売上は増加が見込まれます。実際にフルスピードの昨年の3Q→4QのQonQでは、売上約11%増、営業利益約15%増となっています。この増加をそのまま考慮した今期の着地は、売上約1200百万円、営業利益515百万円という計算。やはり利益は相当厳しいですね。

私の個人的な予想としては、売上利益ともに下振れすると思うのですが、特に下方修正のIRは出ていません。理由として私が思いつくのは3つ。

ひとつめ。実はマジで今のところ計画通りで、4Qに上記のグラフのような驚異的な数字を達成する見込みがある。次に、 社長が交代したタイミングでもあり、今下方修正を出すことは前社長の責任と取られる恐れがある。親会社の社長となる田中社長としては避けたいところでしょうか。もうひとつは、私の知識が正しければ、下方修正が義務付けられているのは売上10%以上、利益30%以上の誤差が予想される場合。フルスピードに当てはめると、売上11250百万円、営業利益525百万円で出さないことも可能。売上は確実にOK、利益も何とかそれ以上にすれば、修正することなく決算を迎えることができます。利益に関しては若干ルールが緩いようにも思えますが、来期の予算を良く描くことで、着地の下振れによる株主の不満をカバーするのかもしれませんね。

ただこの状態で、来期予想を中期経営計画通り達成するのは相当難しいでしょう。もともとM&Aが想定された予算だと思いますが、今のところ買収の発表は特にありません。今期、来期前半までにM&Aが実現できるかが大きな鍵のように思います。